3月 01 2007

電子申告のすすめ

1.はじめに

 高度情報通信ネットワーク社会の形成が、私たちの生活を急激に変化させつつある時代を迎えています。税務の世界も例外ではありません。平成16年からe-Taxシステム(国税電子申告・納税システム)が稼動し、行政手続きのオンライン化政策の一翼を担うことになりました。
 しかし、手続きが煩雑などの様々な理由から利用件数が伸びず、税理士会からも、多くの提案・改善要望を行ってきました。使い勝手向上を目指した昨年末の政省令改正で、e-Taxもより利便性に配慮したシステムになりました。そこで、今後身近になるであろう電子申告の仕組みを簡単にご紹介しましょう。

2.利用できる手続き
 e-Taxで利用できるのは、国税に関する申告、納税及び申請・届出等の手続きです。
 *申告
  所得税、法人税、消費税、酒税及び印紙税
 *納税
  全税目の納税(納税証明書の手数料を含む)
 *申請・届出等
  青色申告の承認申請、納税地の異動届、納税証明書の交付請求などの申請・届出等

3.手続きの概要
 今回の改正の適用を受けるためには、飲食を証明するための書類を一定の要件の下、整備して保存しておかなければなりません。具体的には次のようになります。

  1. 法人・個人事業者など税理士関与の場合
     事業者の方などは、多くの場合税理士が関与しているかと思います。この場合は、ほとんどの作業は税理士事務所側で手続き可能となりました。納税者の方の作業としては、「電子申告・納税等開始(変更)届出書を提出します。この届出書は、所定の用紙に必要事項を記入して提出しても良いですが、届出自体をホームページから送信することができるようになっています。(詳しくはe-Taxホームページをご覧ください)届出が済むと当局より「利用者識別番号等通知書」が送られてきます。あとは、この通知書を税理士事務所に渡すだけです。登録処理などは税理士事務所が行いますので、すぐに電子申告が可能となります。
  2. 所得税など自分で申告する場合
     電子申告を行うには、本人確認を行うための電子証明書が必要となります。また、電子証明書は、公的個人認証など通常はICカードになっていますので、パソコンにつないで証明書を読み出す、ICカードリーダーライタ(R/W)も用意しなければいけません。その上で、aと同様に開始届を提出して利用者識別番号を取得します。その後、税務署からの配布物の中に含まれているe-Taxソフトか又は国税庁ホームページの申告書作成コーナーで申告書などを作成し、電子申告データを送信することになります。

3.おわりに
 行政手続きのオンライン化は今後もどんどん進んでいきます。手続きの改善もさらに進展してより便利になっていく予定ですので、みなさん積極的に取り組んでください。

(税理士 村瀬三浩)
3月 01 2007

電子納税の仕組みと利便性

1.電子納税とは
 電子納税とはインターネットバンキング等を利用して行う納税の方法です。インターネットバンキングは徐々に普及しており、パソコンの操作だけで全ての支払業務を完了する利用者も増えていますが、今まではそうした利用者も納税に関しては納付用紙を手書きして金融機関に出向くのが一般的でした。それがe-Tax(国税電子申告・納税システム)の利用により納税手続についてもパソコンの操作だけで完了することができるようにりました。

2.電子納税(電子申告)の事前準備
 電子納税を行うには税務署に電子申告・納税等開始(変更等)届出書を提出して納税者識別番号を取得し、併せて電子的に納税者本人であることを証明できる媒体を準備する必要があります。電子申告を行う時には、送信するデータに電子的な証明を添付して(電子署名)送信することになりますので、例えば住民基本台帳カードを利用する場合であればパソコンにICカードリーダライタを接続して証明データをパソコンに読み込ませる必要があります。

3.電子納税の2つの方式
 電子納税には、登録方式と入力方式の2つの方式があります。登録方式とは、電子申告により納税データを送信し国税庁サーバに登録された情報に基づいて納付を行う方法です。画面の指示通りに行えば良いので、あまり税務の知識が無い方にも比較的分かりやすいと思います。一方の入力方式とは、コード表を見ながら税目・申告区分・年度などの情報を表すコード番号を自分で作成し入力して行う方法です。作業は簡単ですが、コード表の内容を理解できる程度の税務知識は必要となります。
4.登録方式による源泉所得税の電子納税

 電子納税の利用によって利便性の向上が期待できるのは源泉所得税の納付です。現在は手書きした専用の納付用紙を金融機関に持ち込んで納付することが一般的ですが、電子申告・納税の手続を利用すればパソコンに納付書記載内容を入力して国税庁のサーバに送信して納税手続に進むことができます。送信したデータが受付されるとネット上で受信通知が送り返されて来ますが、その中にインターネットバンキングにリンクするボタンを埋め込まれているので、そのボタンをクリックして指示通りに進むだけで支払が完了します。また、従来はこの手続も前述の電子署名が必要でしたが、平成19年1月からは最初に一度証明データの登録を行っておけば、毎月の納付の都度の電子署名は省略されるようになりました。パソコンで給与計算を行う場合そのままパソコンで源泉所得税の納付まで行うことができるのは大変便利です。

いずれも詳しくはe-Taxのホームページにてご確認下さい。

(税理士 河合俊宏)

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