1月 05 2009

事業承継(8) 普通の会社でも使う自己株式3

「トリプル課税」になる危険

* .アゴ博士。先月は、叔父さん(個人)から法人へ時価の2分の1未満の4千万円で譲渡すると「みなし譲渡」で時価1億円で譲渡したとみなされ、売値より高い5千万円もの税金がかかるというお話でした。しかし、それで終わらないとのことでしたが? 
* .そうじゃ。もちろん、叔父さんには、差額の納税の他に過小申告加算税15%と延滞税がかかるのじゃ。
 さらに、少々難しいが、この様な場合は、「みなし配当」にも大体当てはまり、結果的に総合課税となって先のように50%程の税率になるのじゃが、この「みなし配当」が会社にも累を及ぼすのじゃ。つまり翌月納付の源泉税を納付していないので納付する他に、不納付加算税が10%と延滞税じゃ。
 しかし、それで驚いてはいかん。さらには売買当事者の叔父さんと会社以外にも来る。
* .アゴ博士!まさか?
* .そのまさかじゃよ。少し難しいが大切じゃから四駒マンガを見ながらしっかり把握してくれたまえ。
 社長は売買当事者ではないが、会社の残りの株式を全部持っておるから、会社が1億の株を4千万円で取得して6千万円得したか、社長の持ち株に含み益が行くことになる訳じゃよ。
*.と言うことは、社長は叔父さんから贈与?
* .その通り!6千万円の贈与で、半分の3千万円が税金。しかも社長は贈与を受けた認識がないじゃろから贈与税の申告をしとらん。したがって、約20%の無申告加算税6百万円と延滞税もかかってくるのじゃ。
* .もうアゴ外れそう!
* .数年後の税務調査で分かる「みなし譲渡」「みなし配当」「みなし贈与」のトリプル課税じゃ。この予防には綿密な計画が必要じゃ。

(税理士 牧口晴一)

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