11月 03 2016

税を考える週間

毎年11月11日から17日までの一週間は「税を考える週間」です。この期間、国民の皆さんに税の仕組みや目的等を考えていただき、国の基本となる税に対する理解を一層深めてもらうことを目的に定められました。そこで、改めて税金の役割について考えてみましょう。

「税金の役割について」

私たちは、健康で豊かな生活を送るために、国や地方公共団体から様々なサービスを受けています。このような公共サービスの提供を受けるには多くの費用が掛かります。その費用をみんなで負担しているのが「税金」です。税金には、以下の様々な役割があります。

① 公共サービスの資金調達

国民の安全を守る警察・消防や、道路・水道の整備といった「公共サービス」や、年金・医療・福祉などの「相互扶助制度」のために、その必要となる資金を調達する役割があります。

② 富の再分配

所得の多い人ほど高い税負担を求める「累進課税制度」が導入されていることから、国民の間の富の格差を縮め、社会の安定化・公平な社会秩序を維持する役割があります。

③ 景気調整

景気の良い時は所得が増えることで税収も増加し、 逆に景気の悪い時は所得が減ることで税収も減少しますので、民間需要を自動的に調節する役割があります。

④ 経済対策の推進

特定の政策目的を達成するために、税制上の例外規定である「租税特別措置法」を制定し、特別償却や税額控除などの減税措置が行われることにより、経済政策を補充する役割があります。

⑤ 国内産業の保護

外国からの輸入品に対して関税を課すことで、国外産業から国内産業を保護する役割があります。

「税理士の役割について」

我が国では、納税者が自らの所得を計算し申告を行うことにより、税額を確定させ納付する「申告納税制度」を採用しています。しかし、正しい申告を行うには、税法や会計等の専門的な知識が必要になります。そこで、納税者に代わって、税理士が独立公正な立場で以下の業務を行っています。

① 税務代理

納税者を代理して、確定申告、青色申告の承認申請、税務調査の立ち合いなどを行います。

② 税務書類の作成

納税者に代わって、確定申告書、相続税申告書、青色申告承認申請書、その他税務署などに提出する書類を作成します。

③ 税務相談

納税者が税金のことで困った時、分からない時、知りたい時に相談に応じます。

④ e-Taxの代理送信

納税者の依頼により、e-Tax(電子申告)を利用して申告書を代理送信することができます。

⑤ 会計業務

税理士業務に付随して財務書類の作成、会計帳簿の記帳代行、その他財務に関する業務を行います。

⑥ 税理士の社会的貢献

税金の正しい知識と理解を深めるために、特に将来を担う子供たちに対しての「租税教育」を積極的に取り組んでいます。また、税に関する専門家という立場から、税制及び税務行政の改善要望として、国に対し「税制改正建議書」を提出しています。他にも、国税不服審判所で「国税審判官」として、地方公共団体においては「監査委員」、家庭裁判所では「民事・家事調停員」として携わり、高齢化社会に向けての「成年後見制度」にも参画しています。

名古屋税理士会では、税金の役割と目的を今一度国民の皆さんに考えていただき、税についての理解をさらに深めていただくために、この期間は無料税金相談会などを積極的に行っています。是非、この機会に税金に関することを税理士へ気軽にご相談ください。

 税理士 大野 治彦

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