7月 06 2017

孫への相続   相続税の二割加算にご注意

【質問】私の財産を孫に引き継がせたいと思っていますが、孫が相続すると相続税が二割加算されると聞きました。養子にしても加算されますか?

 

【回答】相続税は相続財産を取得した人が、その取得割合に応じて納税義務を負っていますが、配偶者と一親等の血族(親と子)以外の人が相続した場合には、相続割合により負担することになる相続税に加えて二割税額加算される制度があります。

質問の、孫を養子にした場合を検討してみましょう。養子は実子と同様に扱われますので原則的には一親等の血族に該当し二割加算の対象とはなりません。しかし、これには例外があり、孫を養子にしている場合は、その孫養子について二割加算の対象とされています。実子が亡くなり孫を養子にした場合は、子の代襲相続人になるので、この場合には二割加算の対象とはなりません。

孫に財産を引き継がせるケースは、遺言書による遺贈や死因贈与契約など孫養子以外にも考えられます。

遺贈や死因贈与により取得した財産や、被相続人が保険料を負担していた生命保険契約の保険金は相続税の課税対象となります。これらを孫が取得した場合にも二割加算の対象となります。

生前贈与により孫に財産を引き継がせる場合には、被相続人から死亡前3年以内に贈与を受けた財産は、贈与された時の価額が相続税の課税対象となります。この場合にも相続税の二割加算の対象となります。

生前、相続時精算課税の適用を受けて孫が贈与により取得した財産も、その贈与財産の贈与時の価額が相続財産の価額に加算されます。この場合にも二割加算の対象となります。

相続の有利不利はケースバイケースですので、考慮に入れて検討することが大事です。

【税理士 戸谷隆夫】

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