税を考える週間

2014年9月2日

 毎年11月11日から17日までの一週間は「税を考える週間」です。この機会に、国民の皆さんに税の仕組みや目的などを考えていただき、国の基本となる税に対する理解を深めていただこうという目的で定められました。ここで、税金とは何か、改めて考えてみましょう。

税金とは

 私たちは、国や地方公共団体から様々なサービスの提供を受けて暮らしています。このような公共サービスの提供をするには非常に多くの費用がかかりますが、その費用をみんなで「税金」という形で負担しているのです。いわば私たち国民が社会の一員として暮らしていくための「会費」のようなものといえます。また、税金は国民の間での所得格差を縮める役割も持っていて、そのために所得の多い人には高い負担を求める累進課税制度がとられています。税金がないと、私たちの間の貧富の差はどんどん開いていってしまうことになります。また、税金には景気の安定を図る役割もあります。

税理士とは

 それでは、税に関する専門家である税理士とはどのような役割を果たしているのでしょうか?我が国では、納税者が自らの所得を計算し、納税額を算出する申告納税制度を採用しています。しかし、税金の計算は複雑で専門的知識が必要となります。そこで、税理士が独立公正な立場で以下の業務を行っています。

  1. 税務代理
    納税者を代理して、確定申告、青色申告の承認申請、税務調査の立会いなどを行います。
  2. 税務書類の作成
    納税者に代わって、確定申告書、法人税申告書、相続税申告書その他税務署に提出する書類を作成します。
  3. 税務相談
    納税者が税金のことで困ったとき、わからないときに相談に応じます。
  4. e-Taxの代理送信
    納税者の依頼でe-Tax(電子申告)を利用して申告書を代理送信することができます。
  5. 税理士の社会的貢献
    税理士は租税の意義や重要性を説き、納税意識の高揚を図る活動の一環として小中学生・高校生向けに租税教室を開催しています。救急車を呼ぶ費用や公園を造る費用、毎週回収するごみを処理する費用は誰が負担しているのかなど、身近な事例から税金の大切さを説き、税についての正しい認識を子供のうちからもってもらうようわかりやすく説明しています。また、名古屋税理士会では社会に出る前の大学生や、今年初めての試みとして一般企業の新入社員向けにも租税教室を開催しています。

 他にも、地方公共団体の外部監査委員や裁判所の民事・家事調停制度、成年後見人制度にも積極的に参画しています。
 今年は特に、来年四月に消費税の税率アップも控え、より税金への関心が高まっている時期です。名古屋税理士会は、税の仕組みや目的を今一度国民の皆さんに考えていただき、税についての理解を深めていただこうということで、この期間は無料税務相談などの行事を積極的に行っています。この機会に税金に関することはどんなことでも気軽にご相談ください。

(税理士 武山卓史)