e-Taxを利用されていますか?

2019年4月10日

1.e-Taxとは

e-Tax(国税電子申告・納税システム)とは、所得税・贈与税・法人税など国税に係る申告・申請等の手続について、インターネット等を利用して手続が行えるシステムです。

申告書等を書面にて持参又は送付による提出方法に加え、e-Taxを利用することで申告書等をデータ形式でインターネットを通じて送信するという提出方法を選択することができます。

 

2.所得税青色申告特別控除の見直し

平成30年度税制改正により所得税青色申告特別控除について平成32 年分以後の所得税及び平成33年度以後の個人住民税が次のように改正されました。

(1) 取引を正規の簿記の原則に従って記録している者に係る青色申告特別控除の控除額を55 万円(現行:65 万円)に引き下げる。

(2) 右記(1)にかかわらず、右記(1)の取引を正規の簿記の原則に従って記録している者であって、次に掲げる要件のいずれかを満たすものに係る青色申告特別控除の控除額を65 万円とする。

① その年分の事業に係る仕訳帳及び総勘定元帳について、電子計算機を使用して作成する国税関係帳簿書類の保存方法等の特例に関する法律に定めるところにより電磁的記録の備付け及び保存を行っていること。

② その年分の所得税の確定申告書、貸借対照表及び損益計算書等の提出を、その提出期限までにe-Taxを利用して行うこと。

つまり、従前では確定申告書を書面での提出とe-Tax利用での提出の提出方法では、青色申告特別控除の控除額は同一であったものが、提出方法等により控除額が書面提出では55万円、e-Taxの利用では65万円と異なることとなります(基礎控除の額が10万円引き上げられます(38万円から48万円)ので、e-Tax利用で税負担が軽減されます)。

まだ、e-Taxを利用していないのでしたら、この機会に利用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

3.e-Tax 利用手続きの流れ

e-Tax の利用開始までに次の手続き等が必要となります。

(1) 事前準備

e-Tax の利用には次のものが必要となります。

① e-Tax は、インターネットで申告等のデータをやり取りすることを前提としているため、インターネット環境及びe-Taxソフトを使用するためのパソコン(推奨環境の確認)。

② 申告手続き等を行う場合に、本人確認をするための「電子証明書」としてマイナンバーカード及びICカードリーダライタ。

 

(2)開始届出書の提出

「電子申告・納税等開始届出書」を納税地を所轄する税務署に提出し、利用者識別番号を取得します(最短で1週間程度)。

なお、同届出書をオンラインで提出した場合は利用者識別番号がオンラインで発行(通知)され、また、書面で提出した場合は、後日、税務署より利用者識別番号及び暗証番号が記載された通知書が送付されます。

以上で、e-Taxの利用ができることとなります。

現在、電子証明書としてマイナンバーカード等を取得する際には、申請から発行まで1ヶ月ほど期間が必要です。e-Taxを初めて利用のする場合は、期間に余裕をもってご準備されることをお勧めいたします。

 

【税理士 永井孝昌】