路線価について

2011年4月21日

路線価とは、なんのことか

.路線価とは、なんのことですか。

.亡くなられた方から財産を相続すると相続税がかかりますし、生前に財産を貰うと贈与税がかかります。相続税や贈与税は、ご自分で計算するか税理士に依頼して計算し、申告しなければなりません。現金や預金であれば、その残高で計算できますが、土地建物や有価証券などは金銭に見積る必要があり、見積った金額を「相続税評価額」といいます。土地を金銭に見積り「相続税評価額」を算出するために、道路ごとに付けられた一㎡当りの土地の値段が路線価です。

.路線価は、どのように定めるのですか。

.国税局が、毎年1月1日現在の時価を基にその年の路線価を定め、7月1日頃公表します。具体的には、国土交通省が毎年3月に公表する公示価格や不動産鑑定士の意見価格などを参考にして定められます。

.路線価と公示価格は等しいのですか。

.いいえ、路線価は公示価格の80%を目途に定められます。

.固定資産税評価額とは違うのですか。

.固定資産税評価額は固定資産税を計算するための基準として市役所(町村役場)が定めるもので、公示価格の70%を目途にしています。

路線価の確認方法

.路線価はどのように確認するのですか。

.国税庁のホームページの路線価図コーナーで、全国の路線価が確認できます。インターネットが使えない方は、税務署の窓口に備え付けられたパソコンで路線価図を閲覧することができます。

.日本中の土地に路線価がありますか。

.いいえ、路線価が定められているのは主に市街地です。路線価の定められていない地域の土地は、市役所(町村役場)の固定資産税評価額に一定の倍率を乗じて相続税評価額を算出します。倍率は地域により異なりますが、路線価と同じ方法で確認できます。

相続税評価額の算出方法

.相続税評価額はどのように算出するのですか。

.相続税評価額は路線価に面積を乗じて算出します。ただし、路線価はその地域の標準的な宅地の一㎡当りの価格ですので、土地の形状などに応じて減算又は加算します。

.減算、加算するのはどんな場合ですか。

.減算するのは、標準的な土地に比較して奥行が長い(短い)とき、間口が狭いときなどです。減額割合は「奥行価格補正率」「間口狭小補正率」などとして定められています。加算するのは、二方以上の道路に接している場合です。角地の土地は「側方路線影響加算率」を、裏側も道路に接している土地は「二方路線影響加算率」を使って計算します。

.補正率や加算率は一定ですか。

.補正率や加算率は商業地区や住宅地区など、その土地のある地区により異なります。まず路線価図で何地区か確認し、次に、適用すべき補正率や加算率を確認します。

.貸地や貸家の敷地はどうなりますか。

.土地を賃貸し、その土地の上に借主が建物を建てているときは、相手方に借地権があります。そのような土地は、借地権割合を基に計算した借地権の金額を差し引いて相続税評価額を算出します。借地権割合は路線価図で確認できます。また、貸家の敷地も一定割合が控除できますので、「相続税評価額の計算例」をご覧ください。

(税理士 原 四朗)