研修で日々新たな税知識を

2010年7月7日

1.はじめに(税理士の使命)
 私たち税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそって、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命としています。この使命を果たすためには、逐次改正される租税に関する法令に対応することが必須です。また、納税者の様々な相談に適格に応じるために、日々新しい情報を吸収し、資質の向上に努めています。

2.名古屋税理士会の研修
 税理士にとって必要な情報は、税務雑誌、研修等の方法で得ることが出来ますが、名古屋税理士会では、4,000名を超える会員の資質の向上を図るため、多くの研修会を実施しています。例年2回、名古屋と岐阜の会場で開催される全国統一研修会を主軸として、昨年度に実施された研修は、当会に関連する団体が実施するものを含めて、38種類、研修時間にして160時間以上です。これらの研修は、一部を除き、無料で提供しています。このほか会員が所属する支部でも、支部会員に対して月1回程度の研修を実施しています。これらの研修の内容は、税務に関するものに限らず、会計学、民法、会社法、経済、経営、情報処理等、多種多様な研修を提供しています。
 また、名古屋税理士会の会則では、会員に対し、これらの研修を年間36時間以上受講するよう努力することを義務付けており、会としても、会員が必要とする研修をタイムリーに企画、実施する必要があるのです。

3.今年度の新しい取り組み
 名古屋税理士会では、会員のニーズに応えるため、昨年度から新しい研修の形式を検討してきました。当会は、愛知県名古屋市、知多半島周辺および岐阜県で業務を行う税理士を会員としており、それぞれの会員の活動拠点は広範囲に渡ります。現在の研修は、研修会場において受講する形式ですので、研修会場から遠方の会員のことを考慮し、今年度は、名古屋税理士会のホームページ上で一部の研修をインターネット配信するということを企画しています。このようなネット配信型の研修を会員に提供することにより、時間や場所の制約を受けずに、効率良く研修を受講することができます。また、この取り組みは、自動車等を使用して会場まで行かずに済むということを考慮すると、エコにも繋がるのではないでしょうか。

4.おわりに
 今後も税理士という職業が、多くの納税者、ひいては国民からの信頼を得続けていくためには、税理士ひとりひとりが知識を深めるための自己研鑽を怠らず、資質の向上に努める必要があります。名古屋税理士会の実施する研修は、会員の資質向上の一端を担っており、研修の実施を含めた会の活動が、適正な申告納税を実現するとともに、納税者を守ることにも繋がることと期待したいと思います。最後になりますが、納税者の皆様、タイムリーに税務の知識を更新している税理士を、是非お気軽にご活用下さい!

(税理士 林めぐみ)